汗腺の基礎知識:エクリン汗腺とアポクリン汗腺について

汗の悩みについて考える女性

汗とニオイについての理解を深めるために、2種類の汗について確認してみましょう!

実はニオイの原因になりやすい汗とそうではない汗があるのをごぞんじでしたか?

その汗の種類の違いは、汗腺という汗を出す体の器官の種類の違いに依存しています。

エクリン汗腺とアポクリン汗腺の図解

エクリン汗腺とアポクリン汗腺は図解を見ていただく方が早いと思います。

汗を出す体の器官、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の模式図

エクリン汗腺は小汗腺、アポクリン汗腺は大汗腺とも呼ばれます。それぞれの役割を確認してみましょう。

エクリン汗腺の特徴

数でいうとエクリン汗腺の方が多く、体の殆どに分布しています。(唇などを除く)

どちらかというと真皮の表層側(皮膚表面から1-3mm程度)に存在しており、とても小さく(0.06~0.08mm程度)肉眼では見ることが出来ません。

0.06~0.08mmと言われてもわかりにくいと思います。
わかりやすい比較として毛穴を例にしてみます。

平均的な毛穴の大きさが0.2mm程度です。
それに対して、エクリン汗腺は0.08mm程度と、とても小さいことがわかるかと思います。

エクリン汗腺が小さいことのメリットは、小さな汗の粒がまんべんなく出され、大きな粒の汗を出すよりも体温を下げる効果が高まるからです。

エクリン汗腺の数と汗の量は比例します。
エクリン汗腺の数は200万〜500万個あるとされます。

エクリン汗腺のそもそもの数は汗の多さと比例しますが、このエクリン汗腺全てから汗が出ているわけではなく、一部が休眠しています。
おおよそエクリン汗腺の半分程度が活動しており、これを「能動汗腺」と呼びます。この能動汗腺の数が汗の多さと一定の関係があります。

能動汗腺の多さは生まれ育った地域の影響や発育環境に影響を受けます。暑い地域で生まれ育った人ほど能動汗腺が多く、寒冷地で生まれ育った人ほど能動汗腺が少ない傾向があります。

汗腺の多さは体温調整能力の高さに影響するため、汗っかきと嫌うきらいもあるかもしれませんが、熱中症になりにくいなど、基本的にはいいことだという点も覚えておきたいポイントです。

アポクリン汗腺の特徴

アポクリン汗腺は体の一部(主にワキにあり、その他には外耳道、乳輪、外陰部や肛門周辺など)に存在しています。
思春期になってから発達する汗腺です。

エクリン汗腺よりも皮膚から深い位置にあり、皮膚表面に直接つながっているのではなく、毛穴とセットになっています。

アポクリン汗腺から出る汗は、乳白色(タンパク質・脂質を含むため)で本来は無臭ですが、皮脂膜に存在している常在菌がアポクリン汗の成分を分解することで臭気を発生します。
アポクリン汗腺から出る汗はニオイ(ワキガ臭)の原因になる
このアポクリン汗腺からの汗の分泌量は男女に差はないですが、人種によってかなりの差があります。
日本人は特に少なく、アポクリン汗が原因のニオイとして、いわゆるワキガ臭に敏感に反応する人が多いと思います。

日本人はアポクリン汗腺が少ない傾向がありますが、多さには個人差があり、体臭への影響も大きい器官です。

汗の成分の違い:エクリン腺汗とアポクリン腺汗

エクリン汗腺とアポクリン汗腺から出る汗に含まれる成分には大きな違いがあります。

エクリン汗腺:99%以上が水、その他にナトリウム、尿素やアンモニアなど
アポクリン汗腺:エクリン汗腺の汗に加え、脂質やタンパク質、糖質
アポクリン汗腺からでる汗を表皮にいる常在菌が分解することでワキガ臭の原因となる

アポクリン汗腺から出る汗は白く濁り、発汗当初は無臭です。
エクリン汗腺から出る汗は無色透明ですが、アポクリン汗腺からの汗は白く濁っているのは、脂質やタンパク質、糖質を含むからで、これらの物質が皮膚の常在菌により分解されることでニオイの原因となります。更にここにエクリン汗腺からの汗が混ざることでニオイが強くなる特徴もあります。

以上です。

もしあなたが汗に関するお悩みを抱えていたとして、その悩みが「汗の量」なのか「ニオイ」なのかによって対策が異なってきます。
エクリン汗腺由来の発汗であれば、ニオイの原因にはなりにくいですが、汗のベタつきや化粧崩れ、それに伴う肌荒れなどのトラブルが考えられます。

体臭が気になる場合などは、汗の量そのものへの対策はあまり重要ではなく、アポクリン汗腺への対策が重要ということになります。

汗自体は体温の調節の働きがありますので、全く汗をかかないのは熱中症のリスクを高めるなど悪影響があります。
ですので、特徴やお悩み別で対策を講じていくことが重要です。
顔汗対策

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